クマの被害防止対策などを進める鹿角市の会議が開かれ、過去最多の出没となった去年に続き、捕獲体制を強化するとともに、入山禁止地域の継続を決めました。
市内では去年、農作業中の人など8人がクマに襲われてけがをしました。また果樹などの農業被害額は、過去最多だった3年前の2倍近くの1千200万円あまりにのぼりました。
市が関係機関を招き開いている、クマの被害防止対策などを進める協議会が10日、市役所で開かれ、今年度の取り組みを決めました。
クマの対策について市は、狩猟免許を持つ2人を鳥獣管理員として配置したこと、人の生活圏への出没に特につながっている管理強化ゾーンで管理捕獲を進めていること、また電気柵の設置や誘因木の伐採に対する補助金を継続していることなどを説明しました。
そのうえで会議では、関係機関の連携による出没情報の収集、注意の呼びかけや、住民に被害防止策を周知していくことなどを決めました。
また市側が捕獲に関する予算について、出没の多発も視野に昨年度以上の規模で提案し、承認されました。
いっぽう、おととしに複数の人身事故があった大湯大平と、10年前に4人がクマに襲われて死亡した大湯の熊取平、田代平などの地域について、タケノコ採りのシーズンが終わる6月末までをことしも入山禁止とすること、またクマによる死亡事故があった仙北市玉川に隣接するエリアでの通年の入山禁止の継続を決めました。
また、市内の各地でイノシシの出没と農業被害が増えているとし、講習会を継続するなど捕獲を強化することも申し合わせました。
協議会の会長を務める市農地林務課の北方康博課長は、「ことしもクマの出没が出始めていて、過去に経験がない大量出没だった去年、人里で味を覚えた、多くのクマがことしも来る可能性がある。管理員も配置しており、早期に対策していく」としています。

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