江戸時代、明治時代の紀行家、菅江真澄と蓑虫山人(みのむし・さんじん)の企画展が鹿角市の博物館で開かれていて、名だたる二人も目を止めた鹿角の美しい景色の絵などが並んでいます。
江戸後期の紀行家、菅江真澄と、幕末から明治期の放浪画家、蓑虫山人、本名、土岐源吾(とき・げんご)は、ともに旅をしつつ、風景画を描いたり、文化の調査などをしたりしました。
その2人が鹿角に立ち寄った共通点に注目した企画展が鹿角市毛馬内の市先人顕彰館で始まり、二人のスケッチの複写や資料、解説パネルなどが並んでいます。
二人のスケッチは、菅江が写実的であるのに対し、蓑虫は想像も含まれているという違いも楽しめますが、ともに題材に選んだ鹿角の景色が、美しい場所であることが分かります。
またスケッチと、現代のその場所の写真が比べられるようになっていたり、地図が添えられており、来館者にも訪れてもらい、その美しさの共有を誘っています。
ほかに、菅江のコーナーには、鹿角の草木染め「紫根染」の染料になる根をきねとうすでついていた絵とその解説があり、当時の鹿角の産業に目を止め、綿密に観察していた様子が分かります。
また蓑虫のコーナーには、施設によりますと、当時世話になった大館市比内町の男性の子孫から借りた自画像があり、自身の将来の姿を達磨大使に重ねて描くとともに、添えた漢詩で、形ある足跡にこだわらない蓑虫の精神性が示されています。
大澤太(ふとし)館長(68)は、「蓑虫の自画像はおそらく鹿角、県内でも初公開される貴重な資料だ。名だたる紀行家たちにも、立ち寄りたい、記録したいと思わせる美しい景色がある鹿角を、地元の人たちがあらためて誇りに思ってほしい」としています。
この企画展「文人に描かれた鹿角」は来年3月7日まで開かれていて、大人220円、小中学生60円で入館できます。

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