鹿角市がつくっている10年後の医療の目標づくりで、5つの検討課題それぞれのめざす方向性がまとまりました。高度な医療以外の多くを地元で受診できる体制の維持をめざすとしています。
市は、医療が人口減少などを受け縮小するなか、現状に見あった10年後の目標「医療ビジョン」をつくり、市民や関係機関と共有するとともに、対策を進めることにしています。
市民集会のほか、地元の医師会、中核病院、行政関係者との懇談会で意見を受けながらつくっていて、25日は懇談会が福祉保健センターで開かれました。
ビジョンづくり1年めの今年度は、5つの検討課題それぞれのめざす方向性を決めることにしています。
そのうち3つは、ことし1月の1回めの会議でまとめていて、重くない病気とけがの初期診療、いわゆるかかりつけ医の機能を地域でどう維持するかでは、医師の高齢化などで診療所が減っても、中核病院がその機能を果たしていくことを目標としました。
また中核病院の救急体制のあり方については、常勤医の不在で専門性の高い救急は受け入れられなくなると想定されるものの、それ以外の救急の維持を掲げています。
それに市外の高度な医療へのアクセスの支援については、移動や宿泊への助成などを市でしていくことを想定しています。
そしてこの日検討された、医療機関が遠い住民への医療の提供については、集会所や入所施設での訪問診療の導入をめざすべきとするいっぽう、訪問看護は永続的な維持が難しく、可能な限り続けるという見かたです。
また診療所の減少で維持が厳しくなると予想される在宅当番医は、中核病院に診療所の医師が詰める方法も検討されましたが、スタッフの確保が難しいとし、現状の継続が現実的とする方向でまとまりました。
鹿角市福祉総務課では、「新年度に、ビジョンの実現を裏づける医師の確保などについて、中核病院の経営者や医師の派遣元の大学、大館市などと協議し、成案化したい」としています。

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