一般公開の終了直前、3時間で400人 鹿角市の観光施設

一般公開の終了直前、3時間で400人 鹿角市の観光施設

 今月いっぱいで一般公開を終える鹿角市の鉱山跡の観光施設が、最後に一目見ようという人たちでにぎわっていて、訪れた人たちが懐かしんだり、惜しんだりしています。

 鹿角市の観光施設「史跡尾去沢鉱山」です。昭和57年のオープン以降、人を集めてきましたが、従業員の高齢化と人手不足などを理由に、今月いっぱいで一般公開を終了し、その後は受け入れが社会科見学に限定されます。

 3連休中日の21日の朝、鹿角市は雪が積もるあいにくの天気。そしてガソリン高騰のなかですが、施設の駐車場には地元や近隣はもちろん、関東や北陸、中部などのナンバーをつけた車も見られました。

 この日のオープンから3時間の入場者は、平年の半月分を超えるおよそ400人にのぼり、観光坑道の中に入ると、奈良時代から続く、世界に誇る技術の跡をじっくりと見たり、こだわりのアングルで写真を撮ったりしていました。

 来場者は老若男女様々でしたが、施設によりますと、「今だけ」などと書かれたSNSで爆発的な話題になっている記事を読んだ若者や、かつて子どもの時に訪れた世代が中心だということです。

 さいたま市から訪れていた40代の女性は、「青森に住んでいた子どものころに、親とや、遠足で来たりしていたので、最後と聞いて、無理に日程をつくって来ました。子どもの時は分からなかった技術の高さに感動しましたし、なくなるのは寂しいです」と話していました。

 またカップルで来ていた大館市の30代の女性は、「暗い観光用の道を歩くなんてロマンチックだし、景色もムードがあって、楽しいです。地元に近いので、いつでも来られると思っていただけに、残念です」と惜しんでいました。

 小田切健太郎支配人は、「アンケートに、やめないでください、毎年1日だけでも公開してくださいなどの声があり残念ですが、最後にこれだけ大勢に来てもらえて、尾去沢鉱山の偉大さをあらためて感じます。今後は学びの場として、歴史を伝えていく」と話しています。

 一般公開の終了の31日まで残り10日間。営業は午前9時から午後3時半までで、水曜の25日は定休日です。

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