総合計画づくりで市長と市民の対話会 鹿角市

総合計画づくりで市長と市民の対話会 鹿角市

 鹿角市の市政の最上位の計画づくりで、笹本市長と市民が対話する催しが開かれ、人口減少対策などについて意見が交わされました。

 市は新年度、令和8年度から5か年で取り組む総合的な計画をつくっていて、その参考にしようと市が8日に花輪の「コモッセ」で開いた、市長と市民の対話会には、およそ30人が訪れるとともに、市によりますとインターネットの配信をおよそ50人が視聴しました。

 はじめに笹本市長が計画の案を説明し、人口構造の若返りをめざし、若者、女性への支援に力を入れたい考えなどを示しました。

 続く意見交換で、「人口をいかに増やすか」と問われた笹本市長は、「自分たちの努力だけで対応が難しいことよりも、適応する仕組みをつくり、社会を運営することが大事。まずは収入を増やすことに対応する」と答えました。

 支所の廃止案について、「残す方向も検討してほしい」との求めには、「議論する余裕がないほど、先送りされてきた課題だ。郵便局で今までの業務のほとんどができるし、市民の心の支えの機能について、地域づくり協議会でどう補完できるかを考える」と述べました。

 いっぽう、「風力発電の建設について、市が市民に説明する必要がある」との声に対しては、「造る主体は市ではない」「市はやる、やらないのどちらの考えも尊重しないといけない」などとしたほか、「業者にやめてほしいと言える権限は市にはない。住民の懸念を伝える、説明責任を果たしてもらうように言うことはできて、今までもしてきた」と話しました。

 さらに個人的な考えを問われ、「自然、文化、産業が調和する町を掲げている。何かをやる時に犠牲になることもあると思うが、そこに私が答えをもっているわけではない。ただ、例えば世界遺産をはく奪されてまで造ってほしいとは思わない」としました。

 訪れていた40代の女性は、「市長やほかの人の考えを聞けて、良かった。次の世代に伝える役目があると思うので、参考にする」と話していました。

 計画づくりで市は、パブリックコメントを今月11日まで受け付け、この日の意見とともに参考にして、今月中に成案化する方針です。

(写真はクリックすると見られます)