鹿角市の3月議会は3日、新年度当初予算案に対する質疑が行われ、鹿角高校を魅力化する事業について笹本市長は、地域の合意形成を最重視しながら進めていく姿勢を示しました。
市は新年度、地域唯一の高校となった鹿角高校を維持、発展させるため、魅力化の方向性を定めるビジョンづくりなどを予定しています。
ビジョンの策定業務について、全国で実績をもつ法人への委託を想定している市に対し議員から、「外部の人が鹿角高校の魅力を理解できるのか」「地元の人が協力できるのか」などと問われました。
笹本市長は、「つくりたいビジョンは、専門家などに、これをやれば魅力化になると押しつけられるものではない。地域の人たちが、どういう高校が魅力なのかを合意形成しながら進めていくことが重要であり、委託先には、アイデア出しではなく、高校や地元のいろいろなフィールドの人が同じ方向に向くための手伝いに期待している」と説明しました。
いっぽう、若者が流出するなか、都市との賃金格差を埋める対策を議員に求められた市側は、自動車メーカー最王手の役員を迎え、企業づくりの講演と、地元高校生と意見交換する取り組みを説明しました。
笹本市長は、「地元の企業が、成長分野のマーケットを取りにいくとか、スケールの大きい事業に挑戦するとか、大幅に収益性を上げないと根本が変わらない。新しい挑戦をするからこそ、新たな人材や志のある人が来ることもある。地域の経営者たちが、自分の企業だけでなく、地域を経営していく高いビジョンを共有することが大切だ」と述べました。
いっぽう市は、市街地へのクマの出没が多発するなか、新たな事業も加えて対策を強化する姿勢を示しました。
説明した新たな事業は、狩猟免許を持つ人2人を会計年度任用職員として採用すること、クマの集落への通り道を電気柵で閉鎖し、脇に捕獲用のおりを設置するもの、また、山と集落の間のエリアを草刈り、除伐し、すみ分けを促進する緩衝帯づくりを、地域を変えながら進めていく事業などです。

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