鹿角市は向こう5年間の「中期財政見とおし」をまとめました。再来年度の予算編成時に基金が足りなくなる見とおしも含む、厳しい状況としています。
今回の中期財政見とおしは、新年度から5か年の一般会計の当初予算について、現段階で予定されている事業を実施した場合として試算されました。
26日に開かれた議員全員の協議会への説明によりますと、歳入では、市税が人口減少でわずかに減り、また国からの地方交付税は、公債費、いわゆる借金を抑制してきたことなどにより減少が見込まれています。
対する歳出には、老朽施設の解体や、大湯ストーンサークル館の改修、ごみ処理施設の改良など、大規模に増える要素があります。
これらにより再来年度、令和9年度の当初予算の編成時におよそ15億8千万円の財源不足が見込まれるほか、その後も不足額は増え、12年度までの5年間の累計はおよそ67億円になるとみられます。
その補てんにあてる基金ですが、貯金にあたる財政調整基金は、来年度末の残高がおよそ10億1千900万円まで減り、再来年度の当初予算時の収支不足を補えないとみられ、借金、市債の発行などで対応していく見とおしです。
将来負担する負債の規模を示す水準「将来負担比率」は、近年30%台で推移していましたが、再来年度に40%を、11年度には50%を超える見込みです。
この水準は、国が早期の健全化を求める基準の350%は大きく下回っていますが、基金が枯渇した場合、財源不足を借金に頼るため、急速に上昇すると予想されます。
議員から、「財源が不足する分、予定事業を削るのか」と問われたのに対し市側は、「未来への投資は止められない。事業の選択と集中を図るとともに、公共施設の適正配置や事務の効率化を進める」と答えました。

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