鹿角市は、ことし産のコメの「生産の目安」を各集落の担当者に示しました。作付け率は引き上げられましたが、面積が去年の実績より少なく、市は「需要に応じた生産に取り組んでほしい」と求めています。
農家が作付け面積を決める参考にする、生産の目安は、罰則規定はありませんが、過剰な作付けによる価格の下落を防ごうと全国各地で設定されています。
鹿角市と小坂町の生産の目安は、行政やコメの集荷業者などでつくる協議会が去年12月に決めていて、24日、交流センターで開かれた、農政推進員と呼ばれる、農業集落の担当者たちの会議で示されました。
目安の作付け率は59.72%で、前の年から1.41ポイント上がっています。
ただ、作付け面積に換算すると2千500ヘクタールで、去年、作付けされた実績に対し50ヘクタール少なくなっています。
去年産では、全国的なコメ不足を受け、生産の目安が前の年から大幅に引き上げられましたが、年明け以降もコメ不足が続いたことなどから、増産に踏み切る農家が出ていました。
対して主食用米の需要は、人口減少などにより縮小傾向が続いています。
60代の推進員の男性は、「米価が去年大幅に上がったから、ことしは下がると思うし、消費者にとってのコメの値段も上がっているから、食べる人が減るかもしれない。心配ごとばかりだ」と話していました。
鹿角市農業振興課は、「政府の備蓄米や米価の高騰などで例年以上に需給バランスが読みづらいほか、コメの需要が減少傾向にある。引き続き需要に合った生産に努めてほしい」としています。
この日、出された目安は集落の担当者をつうじて各農家に示され、農家はそれを参考にしてコメの生産計画を決め、来月末までに市に提出することになっています。
いっぽう、ことし産の転作作物に対する交付金について国が確定させていないため、案の位置づけで会議で示され、内容では、去年産とほぼ同じく、主食用以外のコメや、エダマメ、トマトなどの重点品目に対し手厚く設定されています。

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