「雪中田植え」で豊作祈る 鹿角市八幡平

「雪中田植え」で豊作祈る 鹿角市八幡平

 稲のわらを雪に差して、コメの豊作を祈る小正月行事が、鹿角市八幡平の集落で行われました。

 八幡平の大里集落では、老人クラブの会員たちが毎年、「雪中田植え」をしていて、22日は会員と自治会の役員たち10人あまりが、集落の中心にある稲荷神社に集まりました。

 はじめに境内のご神木の下に、しめ縄で囲った、およそ2メートル四方の、田んぼに見立てた場所が用意されました。

 そして全員でそろって手を合わせ、ことしの豊作を祈りました。

 そのあと、わらで作った装束を着た男性2人が、稲わらの束を雪にていねいに差していきました。

 この稲わらが1週間後に稲穂のように傾いていれば、その年が豊作になるとされています。

 地域の人たちによりますと、この行事は戦後に一度途絶えましたが、地元のまとまりを保とうと、およそ50年ぶりとなる平成4年に、老人クラブの会員たちが復活させました。

 近年は温暖化で雪が少ない年が増えて、行事で使う場所の用意に苦労しているそうですが、ことしは雪が多いため、参加者たちがほっとしたそうです。

 老人クラブの浅石康明会長(76)は、「ことしは山に雪がたくさんあるため、コメ作りで水が足りなくなる心配はなさそうだ。去年、コメの値段が上がっているので、ことしも下がらないでほしい」と話しています。

 参加者たちはこのあと場所を移して、わらで作った竜をわき水に奉納して水の神に感謝する小正月行事も行いました。

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