依存症の人の支援のあり方について考える研修会が鹿角市で開かれ、支援団体の代表が事例やポイントを示しました。
地元の社会福祉協議会とボランティアの会が21日に花輪の「コモッセ」で開いた研修会には、民生委員や自治会長などおよそ30人が集まりました。
依存症の人や家族を支援している秋田市のNPO「コミファ」の永野幸子(さちこ)理事長が講師を務め、悩んでいる人などと関わるなかで見いだした、支援で大事にしたいことを示しました。
相談を聞くポイントとして、急いで答えを出さず、状況や悩みを整理することが大事だとし、「山のように困りごとがあるので、まず、すべて話してもらい、整理していくことで、本人の気もちが和らぐことがある」と話しました。
いっぽう難しい点として、相手を思い、踏み込んだことで逆に距離をおかれるケースや、助けたいと思う気もちが強すぎて、境界線が分からなくなってしまうことなどがありうるとし、「依存症を治すというより、支える形をつくるというイメージです」と助言しました。
ほかに支援のなかで大事なこととして、自分でできる支援と関係機関につなぐ支援を区別すること、自分の心身を削ってまで続けず、つらい時はだれかに相談することなどを提案しました。
最後に、「当事者や家族は回復をあきらめている場合が多いので、成功事例を粘り強く紹介するといい。あきらめなければ変化は起こると伝えてほしい」と呼びかけました。
参加していた60代の民生委員の男性は、「困っている人は、苦しんでいると思うので、きょう聞いたことを参考にしながら、一緒に解決をめざしたい」と話していました。
鹿角市社会福祉協議会では、「ギャンブル、アルコール、インターネットなどの依存症は、治療や回復の道が分からず、途方に暮れていることも少なくない。支援のについて学ぶ機会を設けていく」としています。

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