風力発電の反対、議会に求める請願 鹿角市の団体

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 鹿角市花輪に風力発電所を建設する計画をめぐり、反対の意思表示をするよう市議会に求める請願が地元の団体から提出されました。

 中心市街地から東へおよそ5キロの花輪上沼では、高さ200メートル前後の風車を20基程度建設する計画が、2つの事業者によりそれぞれ進められています。

 これに対し地元では、景観や自然の保護、健康面の不安などを理由にした反対と、再生可能エネルギーの必要性や経済波及効果などを踏まえ推進を求める意見の両方が出ています。

 今回請願を提出したのは、新社会党鹿角支部です。現在の2社が進める計画に対する市議会への請願の提出は、これが初めてです。

 「中止を求める請願」と題し、理由について、クマの出没、土砂災害、健康被害、大湯環状列石からの景観保全などで、問題があると主張しています。

 そして議会に対し、事業者に説明会を開くよう求めること、反対を表明する意見書を県に提出すること、建設計画を調査して住民説明会を開くことの3点を求めています。

 支部では、「クマの出没など不安材料が多いが、市民に情報が知れわたっていない。議会が影響を調査し、反対を表明してほしい」としています。

 建設計画をめぐり市議会はこれまで、市民と語る会で、議員一人ずつが賛否を表明する場面はありましたが、今回の請願の審査により、議会の総意が初めて導き出されます。ただ、審査の継続や一部採択などと結果づける可能性もあります。

 去年7月の市民と語る会では、出席した議員12人のうち、賛成が3人、反対が2人、検討中が7人と割れていました。

 いっぽう市は、賛否は表明していませんが、去年7月、2つの事業所の計画に対し、景観の調査は多角的に行うこと、住民に誠実に対応することなどを求める意見を関係機関に提出しています。

 着工はおよそ4年後が想定されていて、現在は4段階あるうち2つめの事業手続きまでが終わっています。