【サイド記事】選手を支える職人たち 国スポスキー、鹿角

【サイド記事】選手を支える職人たち 国スポスキー、鹿角

 国スポスキーのジャンプ競技2日めの16日も鹿角市の花輪スキー場では、クロカンコースを整備するボランティアスタッフたちが、気温の乱高下で難しい対応を強いられるなか、選手たちをめいっぱい支えようと励んでいました。

 「雪が緩んだり、固まったり。コンディションがこんなに大きく変わる年はめったにない」。クロカンコースのコース係長、田中雅徳さん(62)はこの冬をそう表現しています。

 はじめは記録的な大雪でした。コース整備に携わるスキー連盟の数人が、12月下旬以降、週末のたびに集まり、倒木の処理や、埋まった設備の掘り出しと再設置に明け暮れました。

 ところが今月に入ると一転してコースの雪が緩み、圧雪車を何度も走らせて、雪を足したり、削ったりするなどしました。

 今大会でクロカンコースを使う16日。朝は、前の日までの暖かさと打って変わり、コースの雪が固まっていました。

 田中さんは、「雪が朝のまま堅いのか、緩むのか。その日、その時間ごとでコンディションが違うし、気温1度でも変わる。経験値で対応している」と、職人らしいせりふです。

 いっぽう近年は温暖化のなか、トラックで山から雪を運び入れなければいけないほどの雪不足の年もあり、「雪がある分、ましです」と笑っています。

 コース整備に携わっている人たちは、元選手が多く、選手たちを大事に思う気もちは特別熱いため、めいっぱいの力で、支える役を担っています。

 先輩たちに、こう教わっていたそうです。「甲子園のような環境で競技するか、草野球のグラウンドで競技するか。選手のモチベーションは変わってくる」

 そして、「選手たちがいい環境で競技して、いい成績を出して喜ぶ。その活躍を見ると、支える我々もうれしくなる」と話し、全力のサポートを続けています。

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