市民による心肺蘇生、72.3% 去年の鹿角地域

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 鹿角地域で去年1年間に心拍が停止した人のそばにいた人が心肺蘇生をした割合は72.3%で、この10年でおよそ20ポイント上がりました。心拍を再開する人も増加傾向にあり、成果が表れています。

 鹿角広域消防本部のまとめによりますと、鹿角市と小坂町で去年1年間に心肺停止の状態で救急搬送された65人のうち、手当などで心拍が再開した人は、27.6%にあたる18人いました。

 心拍の再開を果たす割合は以前の10%前後から近年は20%、30%台に増えており、要因について消防では、現場に居合わせた人の側と消防側の両方で、心肺蘇生の技術が高まっていると指摘しています。

 現場に居合わせた人の側では、救急隊が到着するまでに応急手当をするケースが増えており、去年は心拍が停止していた人のうち72.3%と、10年前からおよそ20ポイント上がっています。

 また消防側では、119番をかけた人に応急手当の仕方を口頭で指導する技術を高めようと、救命士の資格をもつ隊員を通信室に配置するとともに、研修や検証を重ねているということです。

 応急手当をしなかった場合の生存率は、した場合に対し、呼吸の停止では10分以降で、心肺の停止では3分以降でそれぞれ半分に減るといわれています。

 去年、鹿角地域で119番の通報を受けてから救急隊が現場に到着するまでの平均時間はおよそ12分で、その間の応急手当が生存率を高める鍵になっています。

 鹿角広域消防本部警防予防課の田口昌明課長は、「応急手当は不安でできないという人もいますが、指令員がていねいに説明するので、最も大事な命のために、勇気をもって行動してください」と話しています。

 鹿角広域消防本部では救命講習を随時行っています。