お待たせの新酒が完成 鹿角市の酒蔵

お待たせの新酒が完成 鹿角市の酒蔵

 酒蔵の店先につるす「杉玉」と呼ばれる杉の葉の球を新しいものに替えて、新酒の完成を地域に知らせる儀式が、鹿角市の酒蔵で行われました。

 創業から150年あまり続く花輪谷地田町の酒蔵「千歳盛酒造」では、新酒の発売日の20日、杉玉を新しいものに掛け替える儀式が行われました。

 蔵人たちが古いものに替えて、直径およそ45センチの青々とした杉玉を軒先につるしました。

 続いて最初に出荷する酒を載せたトラックを前に、「初荷式(はつにしき)」と呼ばれる儀式も行われ、トラックがお神酒で清められたあと、拍子木を合図に出発しました。

 この酒蔵では、去年の11月下旬に新酒の仕込みを始めていて、仕込んでいたもろみをこす、「搾り」と呼ばれる仕上げの作業が、今月7日に始まっていました。

 良質な水とともに、酒造りに適した寒さがある鹿角ですが、この冬は先月に寒くなり過ぎなかったため、初期のもろみの温度が比較的に高く、甘口に仕上がったということです。

 酒母造りの責任者「酛屋(もとや)」の児玉和幸さん(50)は、「しぼりたて生酒特有の、飲んだ瞬間のすっきりした甘さ、そのあとに感じる適度な酸味、飲み込んだあとの、ここの酒らしいしっかりした辛さを感じられる、バランスの良いものになった。きりたんぽなど、鍋物と一緒に楽しんでほしい」としています。

 新酒を搾る作業は3月中旬まで続けられ、最初に発売するしぼりたての生酒など、10あまりの銘柄あわせて、一升瓶に換算しておよそ9千本が順次店頭に並ぶ予定です。

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