年末年始が近づき、強盗事件や飲酒運転の発生が懸念されるとして、鹿角市の警察署で特別警戒などの出発式が行われました。
秋田県警察では12月10日から1月3日までを年末年始の特別警戒の期間に、また秋田県では11日から20日までを年末の交通安全運動に設定しています。
これにあわせて10日、鹿角警察署では出動式などが行われ、警察官と交通、防犯の関係者たちおよそ50人が集まりました。
はじめに、元マラソンの世界女王で、地元に住む浅利純子さんが一日警察署長に任命され、「皆さん、マラソンと同様に最後まで完走してください」と呼びかけ、期間中の犯罪、事故の抑止に期待しました。
続いて木川達也署長があいさつに立ち、「管内ではことし、刑法犯の認知件数が増加し、殺人未遂や特殊詐欺の被害も出ている。交通死亡事故も2件起きており、地域で声を掛け合ってほしい」などと依頼しました。
また防犯協会や交通協会の代表たちが、「トクリュウ、闇バイトなどの凶暴な犯罪を、私たちの地域でも自分ごとと捉え、啓蒙しましょう」などと意気込みました。
そして浅利さんの号令で、パトカーが管内のパトロールに出発しました。
浅利さんは、「日ごろから周りの人と仲良くすることで、地域の防犯の力が高まると思います」「これからの時期は、明るい色の服や反射材で事故を防いでほしいです」と話していました。
警察によりますと管内ではことし、先月末までで、刑法犯の認知件数は去年より20件多い66件、重傷以上の交通事故は去年より1件多い8件となっています。
鹿角警察署では特別警戒、安全運動の期間中、パトロールの回数を増やして指導、取り締まりを強化することにしています。

(写真はクリックすると見られます)







