小坂町は職員の働き方改革などを目的に、役場や公民館などの窓口業務、開庁の時間について来年4月から、短縮することを決めました。来月から試験実施し、状況を確認していく方針です。
開庁時間の短縮を計画しているのは、原則として町の職員が常駐している施設で、本庁、支所、出張所のほか、2つの公民館、図書館、博物館のあわせて7つの施設です。
現行の前後30分ずつを短縮し、開庁を午前9時から午後4時45分までとする想定です。
ただ町交流センター「セパーム」は会議室の利用が多く、アリーナもある性質上、除外され、また公民館や図書館は行事や会議などがある場合、変更されます。
導入の背景の一つに、職員の働き方改革があります。現在の開庁時間が勤務時間と同じため、事前準備や事後処理で時間外の勤務が発生しているそうで、解消したい考えです。
また、町税、使用料の納付や証明書の交付などで、コンビニでの支払いやスマートフォンでの決済を導入し、役場での手続きが減っていること、それに、今回の短縮に該当する時間帯の利用者が、「全体の1割に満たない」ことも導入の理由としています。
実施は来年4月からとし、1月から3か月間、試験実施をして、必要な調整があるかなどを確認するということです。
4日に開かれた議員全員の協議会で町側は、「どこも働く人が減っているなか、いい人材を確保するためにも働きやすい職場にしたい」などと説明しました。
議員からは、「ぜひ進めるべきだ」「働く時間は変わらないことを町民が分かるような説明が必要だ」などの意見が出ました。
町によりますと、自治体での庁舎などの時間短縮は県内では初で、町は、「フレックスを導入しておらず、ワークライフバランス、働き方改革でできることを考えた。より良いあり方を探っていく」としています。







