小坂町の12月議会が開会し、町はことしの町内のコメの作付けが、米価の高騰などを受け、目安を5%あまり上回ったことを報告しました。
作付けの目安は、かつての転作に代わって導入されたもので、過剰な作付けによる米価の下落を防ごうと都道府県、市町村がその年の状況を踏まえ設定し、生産者に情報提供の形で示していますが、去年以降のコメ不足や米価の高騰で、その機能が不安定になっています。
小坂町の12月議会が4日に開会し、細越町長が町政の報告のなかで、ことしの町内のコメの作付けが、目安を12.6ヘクタール、率にして5.3%上回る、251.5ヘクタールになったと説明しました。
要因の分析として、「昨年からのコメ不足や米価高騰などが主食用米への転換につながったと考えられる」との見かたを示しました。
また、その切り替え元となった飼料用のコメの作付けは、前の年から64.9ヘクタール、率にして70.2%の大幅な減少となる、27.6ヘクタールだったとしました。
このほか、ことしの町内の一等米比率について、10月末時点で96.6%になっていると説明しました。秋田県全体の9月末時点の一等米比率は、94.5%です。
いっぽう本会議では、町の3つの観光施設に繁忙期の料金を導入するための条例改正案3件で、条文案に記載もれがあり、提案の最中に町が取り下げる事態がありました。
町は内容をあらため、のちの議会に再度提案するとしています。
小坂町の12月議会は11日まで8日間開かれ、クマ対策の拡充などを盛り込んだ補正予算案などが審議されます。

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