求人、3か月連続500人台に抑制 鹿角の労働市場

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 鹿角市と小坂町の管内の労働市場は、求人の数が3か月続けて500人台に抑制され、物価高や最低賃金の引き上げを見すえた、企業側の雇いびかえの傾向が反映しています。

 ハローワーク鹿角の10月末時点のまとめによりますと、企業からの求人の数は587人で、前の月から5人減りました。

 求人の数は近年、600人台から700人台で推移していましたが、2か月前に、11年3か月ぶりの500人台に落ち込み、それが今回まで3か月続いています。

 ハローワークによりますと、企業が物価高や、来年3月末の最低賃金の大幅な引き上げを踏まえ、求人の提出をひかえている動きがあるということです。

 対する、仕事を求めた人は497人で、前の月から2人減りました。

 管内では近年、年度替わりの時期を中心に500人台、600人台まで増えたあと、400人台を中心に推移していて、今回も同様となっています。

 これらにより、仕事を求めた人一人に対し企業からの求人が何人あったかを示す有効求人倍率は、前の月から0.01ポイントダウンの1.18倍となりました。

 求人が急激に減りましたが、求職者もこの半年ほど減少傾向にあり、1.2倍前後が4か月続いています。

 また秋田県の平均の1.20倍、全国の平均の1.18倍並みで推移しています。

 ハローワーク鹿角では、「求人はひかえられていてるが、会社内の人手不足は続いている傾向にある。企業側に条件緩和を提案するなどして、求職者とマッチングしていく」としています。