鹿角市八幡平のスキー場が今シーズン、積雪に恵まれていて、11年ぶりに「スキー場開き」の神事の日にリフトの運行を果たしました。待ちわびていたファンたちが、初滑りを楽しみました。
国立公園の中にある「秋田八幡平スキー場」は、標高千メートルという地の利から、11月下旬から5月の大型連休までというロングシーズンと、スキーヤーたちが好きなパウダースノーが自慢です。
スキー場開きの神事は例年、シーズンの準備が整う11月20日前後に行っていますが、温暖化の影響で近年はその日に積雪がない、または足りず、リフトの運行開始は後日になっています。
ところがことしは、スキー場によりますと19日朝までの一晩におよそ35センチ、20日朝までにおよそ25センチの積雪に恵まれ、スキー場開きの21日にリフトの運行も始めました。
スキー場開きの日にリフトの運行を果たせたのは、同じく11年ぶりだった平成26年以来です。この年はスキー場開きの2日前の11月17日にプレオープンしていました。
21日、ゲレンデには、シーズンを待ちに待ったスキーヤー、スノーボーダーたちが早速訪れ、初滑りを気もちよさそうに味わっていました。
盛岡市からパートナーと来ていた30代の男性は、「だれよりも早く楽しみたくて、きょう来ました。滑っていて、ひゅー、気もちいいーって思っています」と話していました。
また鹿角市瀬田石の70代の男性は、「滑りたくて、毎日八幡平の方を見ていた。国立公園の中とあって景色がいいし、楽しみながら運動ができるスキーは最高だ」と笑っていました。
経営する会社の社長、浅石敦幸(あつゆき)さん(70)は、「いい雪が降ってくれて、いち早くオープンできた。ロングシーズンとパウダースノーをめいっぱい楽しんでほしい」と話しています。

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