鹿角市の市道の除雪で運転手が不足していて、いまだ未決定の路線もある厳しい状況です。
市が決定した今シーズンの市道などの除雪計画では、除雪延長を去年から19.2キロ減らし、554.6キロとしました。
理由は除雪車の運転手の不足です。市がことし5月、業者に聞き取りをしたところ、高齢化などを理由に9人が昨シーズンいっぱいで辞めると回答されました。
現在、除雪車109台で対応していますが、一度に9人が辞めるという事態はこれまでになかったということです。
これを受けて市は、以前引き受けていた人などに依頼していますが、20日までに確保は7人にとどまっています。
除雪延長の削減では、空き家付近や、複数のルートがある場所の集約などで工面しましたが、未決定の2人が担当する60あまりの路線の一部で、除雪のめどが立っていません。
市は現在も運転手を募集するとともに、業者やОBに限らず、地元の個人や自治会などにも協力を打診しています。
鹿角市都市整備課では、「手押しの除雪機でも4往復すれば車が通れるスペースを造れるが、シーズン中続けることを考えれば、運転席付きの除雪車が望ましい。可能な人にぜひ名乗り出てほしい」としています。
ただ業者への聞き取りでは、今シーズンいっぱいで辞める意向の運転手たちもおり、生活に欠かせないインフラですが、地域で人材不足が加速化するなか、維持が厳しくなっています。







