支え合うまちをめざす福祉の市民大会が鹿角市で開かれ、地域のつながりを強めていくことを参加者たちが申し合わせました。
これは、地元の社会福祉協議会が毎年開いている第42回鹿角市社会福祉大会で、20日は花輪の「コモッセ」に民生・児童委員など関係者およそ200人が集まりました。
鹿角市社会福祉協議会の石井勲会長はあいさつで、「だれ一人取り残さない社会、相互に支え合う人と人のつながる社会をめざしていく」などと述べました。
続いて高齢者、障害者の生活や社会参加を支援している人、福祉施設を訪問して入所者を楽しませている団体など、27の個人と団体に表彰状や感謝状が贈られました。
また大会宣言として、「だれもが住み慣れた地域で安全、安心な暮らしを続けられるよう、福祉の輪を広めていく」と読み上げられ、賛同者たちの拍手で採択されました。
参加していた民生委員の70代の女性は、「近くに子どもなどが住んでいない人もいるので、隣近所や自治会の見守りが大事になっている。日ごろから近所の付き合いを大切にする町になってほしい」と話していました。
鹿角市内では、高齢化率がことし8月末の時点で43%まで上がっているほか、それぞれ去年の調査で、「世話をしている家族がいる」と答えた小中高生がおよそ4%、貧困な状況にある、または近い状況と答えた子育て世帯が16.5%確認されました。
また、外出をほとんどしない、いわゆる引きこもりの人や、身寄りのない人なども徐々に増えるなど、福祉の課題が複雑化、多様化しています。
そのうち身寄りのない高齢者にサービスを提供する事業について、鹿角市社会福祉協議会が立ち上げをめざしており、大会でそのことが報告されました。

(写真はクリックすると見られます)







