十和田分署、外観現れる 鹿角広域消防署

十和田分署、外観現れる 鹿角広域消防署

 鹿角広域消防本部の十和田分署の建設で、工事用の仮囲いが外されて建物が見えるようになり、来年3月に始まる予定の運用が期待されています。

 十和田分署は建築からおよそ50年が経ち、改修と新築のどちらにするかを検討した結果、洪水浸水想定区域内にあることなどから、移転、新築することとなりました。

 建設地は、現在地から北へおよそ500メートルの十和田市民センター敷地内です。

 昨年度の設計と土地の造成を経て、今年度に建設が始まり、今月上旬には、安全確保のために設置されていた仮囲いが撤去され、建物が姿を見せました。

 設計、建設の費用など総事業費およそ2億5千700万円をかけた新しい分署は、整備後のランニングコストや今後の人口減少などを踏まえ、木造で建設されました。

 現在と同じ消防ポンプ車、救急車、広報車の3台が配備されます。

 また、24時間体制で住民の安全を守るなか、旧式だったトイレや浴室、仮眠室などの居住機能が改まるほか、消防本部で採用が進む女性職員用の仮眠室などが新たに設けられます。

 建設の工期は来年の1月30日で、完成後、物品や、消防無線、通信指令システムの移設が行われ、3月中の運用開始が見込まれています。

 鹿角広域消防本部では、「大雨による災害が頻発化、激甚化するなか、防災拠点として機能を維持していく。市民センターは災害時に避難所になるため、隣接する強みを生かし防災力を強化したい」としています。

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