JR東日本は、昨年度一年間に利用が少なかった路線、区間を発表しました。花輪線で最も少なかった区間は、発表された70あまりの区間のなかで3番めに少なくなりました。
今回発表されたのは、一日平均の乗車人数が2千人に満たない、36路線、71区間です。
花輪線は3つの区間に分けられていて、一日平均の乗車人数が最も少なかったのは、鹿角花輪駅と岩手県八幡平市の荒屋新町駅の区間の68人です。
前の年から6人増えましたが、今回発表された路線のなかで、前の年と同じく、3番めに少なくなりました。
37年前と比べると、93%減っていて、減少率は全体で4番めに大きくなりました。
年間の赤字額は6億3千900万円で、ほかの路線で55億円、34億円などがあるなかで少ない方に位置しています。
ただ、100円の収入を得るための経費は1万80円で、全体で4番めに採算が悪い状態です。
花輪線のほかの区間の一日平均の乗車人数は、盛岡市の好摩駅と荒屋新町駅の区間が318人で、前の年から34人減りました。
また鹿角花輪駅と大館駅の区間が474人で、前の年から33人増えました。
会社はこれまでに、これらのデータが直ちに存続、廃止の議論につながるものではないとしながらも、赤字区間をバス路線に転換したり、国の補助制度があるバスの協議会のような仕組みを創設するなど、あり方を沿線の自治体と協議する必要があるとしています。
今回の発表で会社は、「地域の人たちに現状を理解してもらうとともに、持続可能な交通体系について建設的な議論をするために開示しています」としています。







