感染症の流行期に入っているなか、手洗いのプロたちが子どもたちにコツを教える教室が鹿角市の小学校で開かれました。
これは、入念な手洗いで食中毒や感染症を予防してもらおうと、食品衛生協会の指導員たちが得意分野を生かし、各校で開いているものです。
13日は飲食店などで働く、いわば手洗いのプロたち7人が鹿角市毛馬内の十和田小学校を訪れました。
4年生30人あまりのクラスで教室が開かれ、はじめに、手は様々な物を触るため細菌がつきやすいこと、手洗いでは指先や利き手に洗い残しがありがちなことなどが説明されました。
続いて児童たちは、指導員たちに教わりながら手を洗いました。
洗う前と洗ったあとの汚れを測定器で図ると、どの児童も差は歴然で、驚いたり、繰り返し手を洗ったりしていました。
体験した女子児童は、「教えてもらったとおりに、手のいろいろなところを細かく洗いました。これからも続けたい」と話していました。
コロナ禍を経て手洗いをする機会が増えましたが、何度もすることだけに、おざなりになりがちだと指導員たちは指摘しています。
鹿角食品衛生協会の指導員部長、猪狩博美さん(72)は、「毎回、じっくりと洗うことが大事です。習慣にしてほしい」と話しています。

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