いよいよこの季節です。雪のシーズンを前に、鹿角管内の高速道路を守る除雪車の出動式が行われました。
これは、東北自動車道の鹿角地域などを管理する会社が、29日に鹿角市の十和田インターで行ったものです。
はじめに道路の管理会社、除雪の受託業者、警察などからおよそ100人が出席して神事があり、車両60台を並べ、安全を祈願しました。
続く出動式では、除雪車の運転手と助手たちが、雪はねやウインカーが正常に動くかを確認したあと、車両を出発させました。
この会社の鹿角分室が管理するのは、岩手県八幡平市の安代インターと青森県平川市の碇ヶ関インターの間を中心とした66.6キロで、毎年11月1日から半年間を雪氷体制期間に位置づけ備えを強化しています。
雪が平年の1.2倍降った昨シーズンの出動は、安代インターと青森市の青森東インターの間で、除雪で2千300回あまり、凍結防止剤の散布で1万300回あまりありました。
今シーズンはすでに29日未明に、凍結防止剤の散布で初出動しました。
東日本高速道路青森管理事務所、工務担当課の小林良(りょう)課長は、「除雪はお客と作業員の安全安心を第一にする。近年は異常気象もあるため、迅速に対応できるよう臨機応変な体制をつくっていく」としています。
いっぽう高速道路では例年、雪が降り始める時期に事故が増える傾向にあり、注意が必要です。
秋田県警察高速隊十和田分駐隊の井上孝志(たかし)第三係長は、「管内は吹雪に見舞われる時があり、カーブや坂道も多い。速度を抑えて運転し、特に天候が悪い時は、収まるまでサービスエリア、パーキングエリアで待つことも考えてほしい」と話しています。

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