寒さに伴うノロウイルスが原因の食中毒の発生を防ごうと、食品を取り扱う事業者に予防を呼びかける巡回指導が鹿角地域で始まりました。
ノロウイルスによる食中毒は冬に集中する傾向にあり、下痢やおう吐などの症状を引き起こします。
日本食品衛生協会では11月から4か月間を予防強化期間に位置づけていて、鹿角市では28日、食品を取り扱う事業者に対する巡回指導が始まりました。
県から委嘱を受けた食品衛生指導員7人が手分けをして、初日は花輪地区の飲食店や社交飲食店およそ40か所を訪れました。
指導員たちは厨房の状況を確認したり、予防策の実施状況を毎日記帳する「ハサップ」と呼ばれる記録簿を確認したりしていました。
巡回を受けた花輪新町の飲食店の店主は、「旬の食材を使うことを大事にしているので、自然と新鮮なものを使うようになっています。しっかり対策をしていることが、お客さんに喜んでもらう条件だと思っています」と話していました。
鹿角食品衛生協会の指導員、山崎泰史(やまざき・やすし)さん(55)さんは、「衛生管理は、当たり前のことをしっかりやることが重要だ。意識を高くもち、徹底してほしい」としています。
日本食品衛生協会によりますと、去年一年間に全国で発生した食中毒千37件のうち65%で調理施設が原因となっていました。鹿角管内では近年、発生はないということです。

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