紅葉の見ごろ迎える 十和田湖

紅葉の見ごろ迎える 十和田湖

 秋田と青森にまたがる十和田湖の外輪山で紅葉の見ごろを迎え、訪れた人たちがうっとりと見入っています。

 秋田県側や青森県黒石市側から十和田湖をめざして峠道を登っていき、登りきると視界が開けて、錦に染まった絶景が広がっています。

 十和田ビジターセンターによりますと、十和田湖の外輪山のことしの紅葉は平年より1週間ほど遅く始まり、22日の時点では外輪山の上の方が見ごろに入っているということです。

 ヤマザクラやカツラの赤い葉、ブナやカツラの黄色い黄などがきれいに染まっていて、湖面の鮮やかな青と美しいコントラストを見せています。

 小坂町の発荷峠の展望台や道の駅には行楽客が次々訪れていて、絶景を見渡したり、スマートフォンで撮影したりしていました。

 宮城県多賀城市からオートバイで訪れていた50代の男性は、「山道を登ってきて、これだけ大きな湖にたどり着くのが十和田湖のだいご味だし、紅葉の中、水面に近い道路を走るのも気もちがいい」と話していました。

 また由利本荘市から来ていた70代の女性は、「360度の紅葉に囲まれる十和田湖の紅葉が好きで、何度も来ています。ことしもやっぱり美しい」と話していました。

 十和田ビジターセンターでは、「湖畔からそそり立つ外輪山の屏風絵のような美しさが、見どころの一つです。晴れた日の日中に特に青い、湖水とのコントラストもきれいなので、ぜひ見に来てほしい」とアピールしています。

 十和田湖ではこのあと、外輪山の「紅葉前線」が湖に向かって下っていき、見ごろは来月上旬ごろまで続く見とおしだということです。

(写真はクリックすると見られます)