人の出入りが多い官公庁で災害が起きた時の対応を確認する訓練が、鹿角市で行われました。
これは、鹿角市花輪の秋田県鹿角地域振興局が毎年行っているもので、21日は職員およそ80人が参加しました。
地震と火災が相次いだ想定で行われ、職員たちは机の下に入って身の安全を守ったあと、自衛消防隊を務める人たちが消火栓からホースを伸ばして消火の手順を確認しました。
また、避難者の誘導を担当する職員たちが、来庁者役の職員にヘルメットをかぶってもらったり、車いすに乗せたりして、建物の外に連れ出していました。
さらに、トイレを含むすべての部屋を職員が回り、残っている人がいないかを確認して、目印の紙を入り口に張っていました。
ことしの訓練では、重要な役割の配置で、未経験の人や若い人を選んだということです。
訓練の管理を担当した総務経理課の阿部勇課長は、「人事異動がある職場なので、一人一人がいろいろな担当を経験するようにしている。県民と自分たちの命を守れるように、それぞれの役割をしっかりこなせるようにしておく」としています。
また訓練を指導した鹿角広域消防署の髙畑政弘副署長は、「官公庁の災害では、建物に慣れていない人への声がけや、様々な部屋をくまなく確認することが重要だ。訓練を重ねて、対応できるようにしてほしい」と話しています。

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