国立公園の八幡平で初積雪 平年より2日ほど遅く

国立公園の八幡平で初積雪 平年より2日ほど遅く

 秋田と岩手にまたがる国立公園の八幡平で20日、今シーズン初の積雪が確認されました。平年より2日ほど遅い「冬の知らせ」です。

 秋田地方気象台によりますと、前線と低気圧の影響で、八幡平トロコの観測所ではこの日、未明に3.4度まで下がり、日中も8.8度までしか上がりませんでした。

 標高千613メートルの八幡平の9.5合めにある八幡平パークサービスセンターによりますと、気温が氷点下0.5度だった午前11時ごろに雪が降り始め、午後1時ごろには積もり始めたということです。

 午後1時半ごろ、アクセスの八幡平アスピーテラインの標高の高い地域や山頂駐車場には、道端の草や葉の上に雪がうっすらと積もっていました。

 兵庫県加古川市から訪れていた70代の女性は、「下の地域が紅葉だったのに、上に来て雪が降っていたのでびっくりしました。初めての経験なので、思い出になりました」と話していました。

 自然公園財団八幡平支部によりますと、シーズン初の積雪が10月20日となったのは、去年と同じで、平年に比べ2日ほど遅く、また過去10年のなかで4番めに遅くなりました。

 パークサービスセンターでは、「この時期は、天気によっては雪と紅葉をセットで見られる貴重な体験ができます。道路の情報を確認したうえで、残り少ない八幡平の秋を楽しみに来てほしい」としています。

 八幡平アスピーテラインではこの日午後2時から、今シーズン初の、降雪による通行止め措置がとられました。

 八幡平アスピーテラインの県境周辺では今月17日に夜間通行止めの措置が始まっているほか、道路の状況により日中でも通行止めになる可能性があります。

 また来月4日夕方には一部区間で冬の通行止めが始まるため、秋田、岩手間の通り抜けの観光は、今だけの楽しみになっています。

 秋田県の21日の天気は、寒気や気圧の谷の影響によりくもりで、雨の降る所がある見込みのほか、気温も20日ほどで低いと予想されています。

(写真はクリックすると見られます)