高齢者のICTボラ活動に評価 小坂町

高齢者のICTボラ活動に評価 小坂町

 小坂町の高齢者たちの団体による、ICTを活用したボランティア活動が優れているとして、大手保険会社の助成対象に選ばれました。

 活動がたたえられた小坂町の団体は、68歳から84歳までの7人でつくる「パソコン・スマホ同好会、八重桜」です。

 高齢者がデジタルツールを使えるようになって、生活や趣味に役立てようと、11年前に立ち上がり、月3回、公民館に集まっています。

 7年前に講師が元システムエンジニアに引き継がれると、活動の幅が広がり、散歩や買い物、レジャーのなかで撮影した画像や動画を切り取り、文字や音楽を加え、自身や周りの人たちと見て楽しむ人たちが出てきました。

 その先にあったのが、地元の観光PR動画の発信です。古里を離れた人や小坂を知らない人に、魅力を紹介したいという思いがあります。

 今や投稿した動画の数は330を超え、アクセスは国内外から、およそ40万回に上っています。

 大同生命保険が保健、福祉などの活動をたたえて送っている助成金にエントリーしたところ、シニアのボランティアの枠に応募があった199件のなかから採用された86件の一つに選ばれ、先日発表されました。

 さらに助成額は原則で10万円とされていますが、特に内容が優れている場合に該当するとして、20万円が贈られることになりました。

 講師をしている小坂町細越の本田俊光さん(75)は、「会員たちは、作品を自在につくれること、いろいろな人に見てもらえることに喜びを感じている。高齢者であっても、スマホ、パソコンを使って、便利で、楽しく暮らす人を増やしたい」と話しています。

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