薬に関する疑問や不安を解決しようという講座が鹿角市で開かれ、薬剤師の分かりやすい解説に来場者たちが納得していました。
これは、医療、介護、福祉、保健など様々な職種で連携する強みを生かした福祉の充実をめざす会が18日、花輪の「コモッセ」で開き、市民や関係者およそ80人が集まりました。
講師を務めた薬剤師の黒沢光春さんは、薬に関する悩みとされていることを次々と挙げ、答えを分かりやすく示していきました。
はじめに医師からの処方薬の対応で、飲み忘れた場合について、「1回抜いてもいいし、次に飲むまでの時間が半分以内だったら、追って飲んでもいい」とし、また、食事を抜く時の服用として、「薬だけ飲んでもいい」と助言しました。
薬とともに飲む水については、「いらないという人もいるが、胃の中に早く落とし込むために必要で、コップ1杯程度がいい」とし、また、アルコールを多く飲む人と薬の関係として、「薬が効きにくくなる可能性があり、医師に申告するといい」と進言しました。
飲み忘れて残った薬の対応では、「薬局に話すと、引き算をして必要な分だけ出します」とし、また、しばらくして同じ症状が出たからといって残っていた薬を飲むケースについては、「その時、その状況ごとに処方されており、効果が薄れたり、効かない可能性もある。時間が経ったものは捨てたほうがいい」と勧めました。
いっぽう、医療機関で処方された薬と、薬局やドラッグストアで購入した薬の飲み合わせで副作用の懸念があるとし、「普段、処方薬を飲んでいる人は、自分の判断だけで薬を選ぶのは危険です。薬剤師に聞いてほしい」と求めました。
訪れていた70代の女性は、「薬の期限や、飲み合わせで注意が必要なことを知ることができた。気をつけます」と話していました。
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