売れ残りの再販売は即完売 鹿角市内のデジタル商品券

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 鹿角市と地元の商業者たちの組合によるデジタル版のプレミアム付き商品券の再販売が、発売から数時間で完売しました。

 これは、地元の「ハミングカード協同組合」の地域通貨を使い、市が物価高騰にあえぐ商業者を支援しようと、国の交付金でプレミアム分を補い行うものです。

 1万円で1万5千円分の買い物ができることをプレミアムにして、市内の在住者、在勤者に、現金でカードにチャージする形で販売しました。

 ことし夏の初回の販売が、総数の4千セットに対し希望がおよそ2千100セットにとどまったため、今回は残り分の販売です。

 17日、組合が指定した4つの店舗、窓口で、開業の午前9時または10時から販売したところ、市によりますと正午の時点で完売していたということです。

 今回人気になった理由について市は、前回は一人の購入につき1セットのみに限定したものを、3セットまで引き上げたこと、また前回は求めていた事前の申し込みを不要にしたことなどがあるとみています。

 何人が購入したかや、一人につき何セットの購入が多かったのかなどについては、今後確認するということです。

 市などの商品券をめぐっては、3年前は一人につき10セットまで購入できたものが、今回は1セットに限定され、その結果、売れ残りが出て、再販売で上限を3セットに増やすなど、その時々で違う対応について消費者から戸惑う声が聞かれています。

 鹿角市産業活力課では、「大勢に購入してもらうために1セットにしたが、お得感が薄いと捉えられたようだ。今後の参考にしたい」としています。 
 
 いっぽうで、「物価高騰にあえぐ商業者の支援につながるとともに、スーパーやドラッグストアなど市外の資本を対象外にしたことによる、消費の地域循環で大きな成果を得られている」としています。