高齢者の利用が増える年金支給日の金融機関を警察官などが訪れ、特殊詐欺への注意を呼びかけるキャンペーンが鹿角市花輪で行われました。
鹿角警察署の警察官と高齢者事業のアドバイザーたちが15日、鹿角市花輪の金融機関の店頭に集まりました。
そして、「その料金請求、詐欺じゃない?」などと書かれたのぼりを置き、特殊詐欺の手口が書かれたチラシを来店者たちに配りました。
年金支給日とあって、午前10時からのキャンペーン中に訪れる高齢者は多く、いすに座っている高齢者がいると警察官がそばに行き、特殊詐欺への注意を呼びかけていました。
年金の引き落としで訪れたという70代の男性は、「取引していないカード会社の名前が書かれたものなど、身に覚えのないメールがたくさん来ている。発信者、受信者の名前をしっかりと見るようにしている」と話していました。
全国各地と同様に管内ではことし、宝くじの当選や動画視聴の滞納金をでっちあげたものなど、様々な手口の特殊詐欺の被害が相次いでいます。
鹿角警察署生活安全課の秋元佑介係長は、「次々と新たな手口が出ており、知ってもらうことが重要になっている。キャンペーンなどで紹介していく」としています。
また地域の人たちに対し、「電話やメールでお金の話になったら詐欺だと意識づけてほしい。疑いがあるものは、警察や家族に相談してください」と呼びかけています。
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