スポーツの日の13日、鹿角市で市民マラソンの大会が開かれ、出場した親子などが「スポーツの秋」を満喫しました。
これは、楽しむ感覚でマラソンに親しんでもらおうと、平成11年から開かれている「かづのタートルマラソン大会」です。
0歳から88歳までのおよそ240人がエントリーし、花輪東山の競技場周辺に設けられた1キロ、3キロ、5キロのコースを選んで走りました。
出場した人たちは完走をめざしてそれぞれのペースで走り、青空の下のコースがランナーで埋まった光景は「スポーツの秋」らしいものとなりました。
赤ちゃんをベビーカーに乗せて走る男性、ウオーキング用のポールを使って歩く女性など、スタイルはそれぞれです。
なかには泣きながら父親に手を引かれて歩く男の子の姿なども見られましたが、ゴールのエリアには達成感に満ちたような表情がいくつも見られました。
5歳の息子と走った30代の女性は、「子どもが初めて出た去年は歩く場面が多くあったのに、ことしはほぼ走り切ったので、成長を見られてうれしいです。やり切ることの楽しさが伝わったらうれしい」と笑顔で話していました。
また出場者のなかでも早い、5キロコースを27分のタイムで走った63歳の男性は、「朝に走るようにしていますが、汗をかくと一日をすっきりと過ごせる気がします。達成感、気もちよさを感じられる限り、走り続けます」とさわやかな表情を見せていました。
鹿角市スポーツ協会の佐藤亨会長は、「スポーツは、体を使った気晴らしです。健康のため、やせるために辛い運動をする、5キロ、10キロも走るのはたいへんだといった考えではなく、走っていると楽しいと思えるような習慣にしてほしい」と話しています。
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