管内求人倍率、過去10年最高6.2倍 鹿角の新卒高校生

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 来年3月に卒業予定で、就職を希望する生徒に対する鹿角管内の求人倍率は、過去10年で最高の6.2倍台に達し、人材の不足が深刻です。

 ハローワーク鹿角の8月末のまとめによりますと、管内の高校と支援学校を来年3月に卒業予定で就職を希望する生徒は、前の年より1人多い46人です。

 就職希望者の数は前の年からほぼ変わっていませんが、県内の希望が前の年から9人減っているのに対し、県外が10人増えています。

 県内の希望を率で示しますと61%で、前の年から21%の大幅なダウンとなっています。

 対して、事業所からの求人は68社からの174人分で、去年から16人分、減っていますが、高校生の希望者数を大きく上回る求めがあります。

 この結果、高校生一人に対し事業所から何人の求人があるかを示す管内の求人倍率は、6.21倍で、前の年度から1.07ポイント上がるとともに、過去10年のなかで最も高くなっています。

 この水準は8年前までは2倍台でしたが、7年前に4倍台、6年前に5倍台へと上昇傾向が続き、今年度はいよいよ6倍を超えました。

 地元の事業所で若い労働力の確保が困難な状況を裏づけていますが、少子化と都市への流出で若い世代の減少が続くなか、地元の企業の魅力をどのように伝えていくかや、若者に魅力のある企業づくりが課題になっています。

 新規高卒者の就職をめぐっては、事業所への生徒の推薦や、選考が先月解禁されていて、すでに内定の動きが出ています。