鹿角市出身の紙芝居作家で俳優の佐藤達(とおる)さんが、紙芝居のつくり方を紹介するワークショップが故郷の鹿角市大湯で開かれ、参加者たちがほのぼのとした時間を楽しみました。
これは、古里での少年時代の思い出などを題材にした創作紙芝居の語りもしている佐藤さんに、鹿角市大湯の観光施設がしていたアプローチが実現したものです。
5日は佐藤さんの母校の旧中滝小学校の校舎を使った観光施設「中滝ふるさと学舎」に、およそ20人が集まりました。
はじめに佐藤さんは、参加者たちに参考にしてもらおうと、ほのぼのとした作風と心温まるエピソードが特徴の自身の作品を披露しました。
続いて絵の描き方やストーリーのまとめ方を紹介したあと、作品作りに挑戦する参加者たちの元をまわり、一緒に考えたり、提案をしたりしました。
佐藤さんが参加者たちに、「僕は、絵を難しく書かないようにしています」とか、「伝えたいことを意識してはどうですか」などと話すと、聞いた人たちが気づきを得たような表情を見せて、作品づくりに向かっていました。
参加した60代の女性は、「佐藤さんの作品は見ていてほのぼのするので、大好きです。絵は苦手でしたが、簡単に書いていいというヒントをもらったら、どんどん書きたくなりました」と話していました。
「例えば何気ない気づかいなど、鹿角の人たちが当たり前と思っていることが、外の人たちは、優しいな、あったかいなと感じています。僕は鹿角を誇らしく思います」と話す佐藤さん。
「紙芝居づくりは、自分の思い出を笑ってもらったり、頑張っていたんだねと共感してもらえたりできますよ」と話し、関心を誘っています。
この日、参加者たちが作った作品の一つが後日、佐藤さんの作品を発表している動画投稿サイトで見られるということです。
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