鹿角市と岩手県八幡平市を結ぶ山岳観光道路「八幡平アスピーテライン」でオートバイの重大事故が続いていることを踏まえた警察のキャンペーンが行われ、ライダーたちに安全運転を呼びかけました。
アスピーテラインはライダーたちに人気のツーリングコースですが、秋田県側ではことし、オートバイの運転手が死亡、大けがをする事故が8月と先月に相次ぎました。
さらに秋の行楽シーズンを迎えてツーリングをする人が増えているなか、4日はアスピーテラインの2か所で、周辺の3つの警察署合同によるキャンペーンが行われました。
景勝地、大沼の前の駐車場では、警察官たちが訪れたライダーたちに、運転の注意点などが書かれたチラシを手渡すとともに、安全運転を呼びかけていました。
夫婦でそれぞれオートバイを運転して訪れた70代の男性は、「毎週、ツーリングを楽しんでいるが、バイクは急ブレーキをかけるとバランスを崩しそうになるので、車間距離とスピードに気を配っている。休憩も、およそ1時間に1回とっている」と話していました。
鹿角警察署交通課の鈴木圭課長は、「アスピーテラインはライダーに人気ですが、危険なカーブが多いほか、途中に直線があるためスピードを出しすぎる傾向がある」と危険性を指摘しています。
さらに、「初めて走る人もいて、突如現れた見とおしが悪いカーブや、急なカーブで運転操作を誤る可能性がある」としています。
そのうえで、「直線であってもスピードを出しすぎず、カーブの前では十分な減速をしてほしい」と呼びかけています。
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