鹿角市は、姉妹都市、ハンガリーのショプロン市からの行政訪問団の受け入れが、9年ぶりに再開されることを発表しました。
姉妹都市の鹿角市とショプロン市は、互いの発展や交流の広がりにつなげようと、2年ごとに交互に行政訪問団が行き来していました。
鹿角市の受け入れが、5年前、令和2年に新型コロナの影響で延期され、またその2年後にはショプロン市から快諾を一度得たものの、エネルギー危機を理由に直前で中止されていました。
29日の定例記者会見で笹本市長が再開を発表し、「ショプロン市と連絡を重ねてきたので、今回お迎えできることを心からうれしく思っている」と述べました。
就任後、初のショプロン市との交流になる笹本市長は、今後のあり方について、「例えば鹿角産品のヨーロッパへのマーケティングや、その逆など、単に交流するだけでなく、実益も出るようにしたい」との考えを示しました。
また、「子どもたちが多様な価値観や異文化に触れる機会をより多く提供することで、自身の将来像や目標を考えるきっかけになるようにもしたい」とも話しました。
訪問団は来月15日から18日まで鹿角市に滞在し、両市長によるトップ会談のほか、市内の観光施設、スキー場、酒蔵、学校などの視察、それに地元関係者たちとの歓迎レセプションへの出席などが予定されています。
ショプロン市はハンガリー西部の、オーストリアとの国境近くにあり、中世の町並みを残す、観光が盛んな町です。人口はおよそ6万人です。
鹿角市と平成7年に友好交流に関する提携を、さらに14年に姉妹都市提携を結び、これまでに訪問団や青年団の行き来、日本語語学指導員の派遣、また企画展の展示品の交換などでつながりを深めています。
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