市民大会で交通安全意識を高揚 鹿角市

市民大会で交通安全意識を高揚 鹿角市

 地域一丸で交通事故の撲滅をめざそうという市民大会が鹿角市で開かれ、大会宣言の採択などで意識の普及を図りました。

 秋の全国交通安全運動にあわせた鹿角市交通安全市民大会が25日、花輪の複合施設「コモッセ」で開かれ、市民や交通安全の関係団体の人などおよそ130人が集まりました。

 主催した鹿角市の笹本市長は、「自動車に比べて弱い立場の歩行者の安全確保が不可欠であり、特に高齢者や子どもの事故防止にお力添えをお願いします」と協力を求めました。

 また鹿角警察署の木川達也署長が、「今後、日の出が遅く、日没が早まることで、朝夕の薄暗い時間帯の事故の発生が懸念される。歩行者の反射材、明るい服の着用や、自動車の早めのライト点灯、ライトの上向きの活用を呼びかけてほしい」と呼びかけました

 続いて大会宣言が行われ、市民代表の花輪中学校の生徒会長、3年、井上心(こころ)さんと来場者たちが、「歩行者、子ども、高齢者には優しく接します」などと読み上げ、拍手で採択しました。

 また毛馬内保育園の園児たちがステージに並び、「車に乗る時はチャイルドシートに座ります」「駐車場では遊びません」などと声をそろえました。

 訪れていた女性は、「5年前に免許を返してから、アシスト付きの自転車で畑に行っているので、ヘルメットは必ずかぶっています。買い物が不便ですが、2週に一度と決めています」と話していました。

 警察によりますと市内の死亡事故は、去年は1件ありましたが、ことしも4月に発生しています。

 秋の全国交通安全運動では、「歩行者の安全な道路横断」や「自転車のヘルメットの着用促進」などを重点にして、警察や関係団体が指導、取り締まりを強化しています。

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