小学生たちが科学的な要素を取り入れて作った工作の作品展が鹿角市で始まり、アイデアが光る力作が並んでいます。
これは、子どもたちの科学的な発想を育てようと、地元の教師などでつくる組織が毎年行っている「鹿角創作科学展」です。
ことしの作品展には、鹿角市と小坂町の小学校から、去年より2点多い55点が寄せられました。
磁力の反発を生かして、フライパンの中の料理がひっくり返る作品や、発電機を回すと、鹿角市の地図上の自然エネルギーの発電所に明かりがつくものなど、科学的な要素を生かした工夫が光ります。
最優秀賞に輝いた花輪小3年、田中陽葵(ひまり)さんの作品は、飛び出す絵本の原理を使って、花輪ばやしの屋台や露店などが広がり、スイッチを押すと花火が光る仕組みになっています。
見学していた女性は、「小学生とは思えないほどの工夫があって、とても興味深いです」と話していました。
主催した鹿角市教育センターでは、「児童、生徒が科学技術を愛し、科学する心を育てたい」としています。
この作品展は30日まで鹿角市花輪の歴史民俗資料館で開かれていて、自由に見られます。