鹿角市十和田の市民駅伝大会が開かれ、珍しい部門の選手たちもがむしゃらに走っていました。
20日に市民センター周辺で開かれた「十和田地区駅伝大会」で、1.3キロ、2キロなどとともに設けられた、300メートルと極端に短い特設コース。
3年前に始まった幼児の部のものです。幼児による駅伝は珍しく、関係者たちも、「ここ以外で聞いたことがない」と笑っています。
選手は、地元の保護者の呼びかけで集まった4歳児、5歳児たちです。レース直前に、全力疾走で追いかけっこをして遊んでいる子もいましたが、体力の温存などお構いなしといった様子です。
そしてスタートすると、ペース配分もなんのそのとばかりに、全力でダッシュしていました。
なかには、コースを間違えてしまい呼び寄せられる子や、走っている途中で泣き出してしまう子、バトンをもらった直後に反対方向に走り出す子などもみられました。
それでも、出場した5チームの15人全員が、最後まで走り切りました。
出場した6歳の男の子は、「自分は足が速いなあと思いながら走っていた」と満足げでした。
主催した十和田地域づくり協議会では、「幼児の時に参加すると、小学生になった時もつながっていてくれると思う。子どもたちが地域を知り、地域の人とつながる機会を大事にしていきたい」と話しています。
大会には小学生、中学生、一般の部もあり、あわせて22チーム、およそ90人の選手たちが走り切り、ゴールすると、地元の会社が寄付した豚肉を使い、近所の女性たちが腕によりをかけた豚汁を、そろって味わっていました。
(写真はクリックすると見られます)