【詳報】クマに襲われ男性2人がけが 鹿角市八幡平

【詳報】クマに襲われ男性2人がけが 鹿角市八幡平

 18日昼すぎ、鹿角市八幡平の林道を歩いていた男性2人がクマに襲われ、けがをしました。2人は救急搬送時に意識はあったということです。

 18日午後2時25分ごろ、男性2人がクマに襲われたと119番通報がありました。

 消防や警察などによりますと、襲われた一人は鹿角市花輪小坂に住む50代の男性で、顔に切り傷を負い、ヘリコプターで岩手県の病院に搬送されました。

 もう一人の鹿角市花輪八正寺に住む20代の男性は、右足太ももをかまれるけがをして救急車で市内の病院に運ばれましたが、けがの程度は軽いとみられます。

 2人はもう一人の同僚とともに、鹿角市八幡平水沢で電線の工事を終え、林道を歩いていたところ、河川敷から出てきたおよそ1.2メートルのクマに相次いで襲われたということです。

 男性たちを襲っているクマに対し、もう一人の男性がクマ撃退用のスプレーを吹きかけたところ、クマは立ち去ったそうです。

 現場は草木が深く生い茂っている場所ですが、およそ90メートル離れたところをはじめ、住宅が点在している地域です。

 事故のおよそ1時間半後、100メートルほど離れた高台から鹿角きりたんぽFMの記者が状況を確認していたところ、親子とみられる2頭のクマが姿を現し、うろついたあと、茂みに入っていきました。

 この周辺で最近、クマの目撃情報が相次いでいて、80代の女性は、「クマを見たことがある。こわいので鈴をつけて歩いています」と話していました。

 鹿角市内ではことし、かつてない多いペースでクマの目撃と、クマによるものとみられる食害が報告されていますが、人身事故の発生は今回が初めてです。


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