地域貢献をテーマに、小坂町の中学生たちがミュージシャンの協力を得てオリジナルソングをつくり、地域への披露を始めました。
小坂中学校の「地域貢献グループ」の18人は、オリジナルソングをつくって地元の人たちに、小坂に住む魅力を感じてもらおうと、ことし6月に歌詞の制作を始めました。
その歌詞は、生徒たちが町内の福祉施設や企業、役場、観光施設などでインタビューした町民の声が土台になっている、力作です。
「道ばたの何気ない会話で名前を覚えてくれる」「きょうも頑張ってと掛けてくれる励ましの言葉」など、町民の優しさ、温かさを、日ごろのシーンから抜き出しています。
また、「いつかきっと幸せの花をここに咲かせるよ」「今度は私があなたのビタミンになるから」など、感謝と恩返しの思いが示されています。
制作では、地域を応援する楽曲をつくっている大館市のポップスデュオ「ダックスムーン」の三浦栄一さんが、歌詞づくりで助言を寄せるとともに、曲づくりを担っていて、先月完成させました。
グループでは、インタビューなど歌詞の制作でお世話になった人たちに、完成した曲を合唱で届けることにしており、初日の18日は保育所をメンバーたちが訪れました。
そして、生徒たちの思いを込めた詩を、さわやかに仕上げられたメロディーにのせて、合唱しました。
曲のタイトル「ビタミン」が歌詞のなかに出てきた時に、両手で丸をつくるふりつけを施しており、生徒たちが丸をつくると、園児たちも楽しそうに真似ていました。
グループのリーダー、3年の工藤美尋(みひろ)さんは、「完成した曲を聞いた時に、自分たちのイメージにぴったりだし、すてきだなと思いました。地域の人たちにも聞いてほしい」と話しています。
学校では、「小坂の人たちが自分たちの町や中学生たちのことをしっかり考えていることにふれて、生徒たち自身も小坂に住んでいる魅力を感じています。地域の人たちが聞ける場面もつくっていきたい」としています。
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