秋田県の9月議会の一般質問で鈴木知事は、先日の台湾でのトップセールスで、リンゴの秋田紅あかりや日本酒の新規取引が成立したことを報告しました。いっぽう県は老朽化が進むかづの果樹センターの業務のあり方について検討していく姿勢を示しました。
これは、16日の一般質問に登壇した児玉政明議員に対しての答弁です。
トップセールスの成果などを問われた鈴木知事は、「台湾各地に店舗を展開する量販店などとの間で、秋田紅あかりや日本酒の新規取引が成立した。今後、県産品の輸出では、コメを基軸に牛肉や果樹などの高付加価値品目で拡大したい」などと答えました。
いっぽうかづの果樹センターの方向性を問われた県側は、「施設の老朽化が著しく、建物の維持が困難な状況にある。今年度に策定する公共施設の管理計画は、地域振興局への業務の集約などとあわせ検討していくこととしている。現地実証や技術の普及、担い手育成などの業務は、鹿角地域で継続していく方向」との見とおしを示しました。
このほか、地域医療についての考えを問われた鈴木知事は、「医療圏の広域化は、必要な医療を地域に残し、バランスの取れた体制をめざすもの。身近な医療から一般的な入院医療までを単独の市町村で完結することは難しく、二次医療圏単位で支えていく必要がある。市町村が計画を策定する際には、県の構想と調和がとれるよう協力していく」と説明しました。