子宮けいがんなどを防ぐためのワクチンの公費負担による接種の期限が迫るなか、鹿角市は1回めの接種を今月中にするように勧めています。
子宮けいがんなどを防ぐための「HPVワクチン」は、接種後に痛みを訴えた人たちがいたため、国は令和4年3月までの9年間、呼びかけを控えていました。
その後、呼びかけが再開され、国は接種の機会を逃した女性が無料で受けられる「キャッチアップ接種」を設けています。
そのキャッチアップ接種と、高校1年生以下相当の定期接種に対する公費の負担の期限が来年3月いっぱいとなっています。
ワクチンは決められた間隔を開けながら2回、もしくは3回接種することが必要で、およそ6か月かかるため、市では、これから接種を始める人の1回めを今月中にするよう勧めています。
来年4月以降に自費で接種した場合、1回につきおよそ3万円程度かかるとみられます。
いっぽう、今年度から定期接種の対象になった帯状疱疹ワクチンについて、市は年度末の年齢が50歳から59歳の人について、費用の一部を助成する制度を設けています。
ワクチンは2種類あり、費用は生ワクチンがおよそ1万円程度で、3千円の市の助成があります。
効果が長く続くとされる組み換えワクチンは、費用が1回につき2万3千円程度で、7千円の市の助成があります。
市の助成は来年3月いっぱいまでの接種が対象ですが、組み換えワクチンの場合、2回めの接種までに2か月の間隔が必要なため、1回めの接種を来年1月までにするよう市が勧めています。
鹿角市すこやか子育て課では、「計画的な接種をお勧めします。医療機関に確認のうえ、予約してほしい」と呼びかけています。