小坂町の9月議会は最終日の12日、議案の採決などが行われ、実質的な収支がおよそ6千万円の黒字となった昨年度の一般会計の決算が認定されました。
昨年度の決算は歳入が49億円、歳出が47億8千万円で、翌年度に繰り越す財源を差し引いた実質的な収支は、5千800万円の黒字でした。
財政状況を示す指数のうち、数値が低いほど自由に使える財源が多いことを示す「経常収支比率」は93.4%で、前の年度から8.5ポイント改善し、地域の活性化など政策で使える財源の割合が増えました。
いっぽう、借金の影響を示す「実質公債費比率」は12.7%で、前の年から0.4ポイント改善するとともに、警戒粋とされる18%以上を下回り、良好に推移しています。
9月議会の会期中に決算を審査した決算特別委員会が意見を付し、「委託事業で契約方法を含め改善の余地がある部分を見直してほしい」「指定管理料で物価高騰に伴う経費の増加が予想されることから、指定管理のあり方を検討すべき」などと求めました。
決算特別委員会の船水隆一委員長は、「財政状況は、数値そのものに限れば健全だが、今後も続く物価高騰に伴う経常経費の増加や、人口減少による税の減収が予想されるため、歳入や基金の確保など、将来を見すえた財政運営を図ってほしい」とまとめました。
そして採決の結果、議員全員の賛成で決算が認定されました。
いっぽう本会議では、人権擁護委員の木村安子(やすこ)さん、教育委員の佐藤明子(あきこ)さんの再任案が同意されました。
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