クマの市街地への出没や人身事故が全国で相次ぐなか、対策を知って被害を防いでもらおうという展示が小坂町で開かれています。
これは十和田ビジターセンター運営協議会と町が、岩手大学ツキノワグマ研究会の協力のもと、町交流センターで開いているもので、パネルおよそ10枚が並べられています。
そこではクマの特徴として、車と同程度のスピードで走れること、鋭い爪をもっていること、数キロ先のにおいをかぎ取れることを示しています。
クマを見た時の対応については、遠くにいたら、静かに後ずさりしてその場を離れるよう求め、近くだった場合は、「クマは目がある顔を攻撃することが多い」とし、まず顔を守り、可能であれば地面に伏せて防御姿勢をとることが、けがを最小限にする方法としています。
人身事故の予防策を多く示しているのが特徴で、音を出してクマに存在を知らせる、出没に関する情報やニュースをこまめに確認することなどを提案しています。
また、クマにとって魅力のないまちづくりが重要だとし、農作物や生ごみなどを覚えさせないこと、草刈りなどでクマの隠れる場所をなくすことなどを求めています。
見学していた地元の80代の男性は、「何をどう注意するかについて参考にしたい」と話していました。