パワハラ認定議員に議会が措置へ 鹿角市

パワハラ認定議員に議会が措置へ 鹿角市

 鹿角市の議員のパワハラ的事案の認定を受け、議会がどのような措置を講じるかを話し合う協議会が開かれました。19日の本会議のなかで必要な措置がとられるということです。

 前の任期の議員たちのパワハラを調査した審査会では、舘花一仁議員が電話で激怒しながら職員を緊急に呼び出したことと、職員2人に、ふざけるななどと感情的になり、除雪を実施するよう高圧的な態度で迫ったことについて、パワハラ的な言動だと認定しました。

 鹿角市議会の議員政治倫理条例では、審査対象議員に対し、議会の名誉と品位を守り、市民の信頼を回復するために必要と認める措置を講ずることとしており、どのような措置にするかを話し合う協議会が11日、舘花議員本人を除く17人の議員全員の出席のもと開かれました。

 会議は報道機関に非公開で行われ、終了後に児玉悦朗議長が取材に応じました。

 児玉議長によりますと、全員から話を聞き、意見が様々あったため、まとめるのに時間がかかったものの、大まかな方向性で意見集約できたということです。

 議員たちからは、辞職勧告がいいという意見は出なかったいっぽう、本人の意思が示されるような措置を要請すべきとの声があり、児玉議長は、「本人に要望する形になるかと思う」と話しました。

 措置の内容については、「現時点で公表できない」「9月議会最終日の19日の本会議中に行う」としています。

 舘花議員はこの日の取材に対し、去年以降、議員のパワハラ疑惑が取りざたされるなか、政治倫理審査会の聞き取りを受けるまで、「自分にはハラスメントがないと思っていた」としたほか、「認定された2回以外にハラスメントはないと思っている」と話しました。

 そして、「高圧的になったことは反省している」とするいっぽう、「市民の負託を受けており、まっとうするのが職責と思っている」とし、辞職する考えはないとしています。

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