「北限の桃」の産地、鹿角市で主力品種「川中島白桃」の収穫期を迎えているなか、もぎ取りを楽しめる果樹園では、笑顔があふれています。
鹿角市のモモは、標高の高さから国内で最も遅く収穫ができ、また昼夜の寒暖の差の大きさによる糖度の高さが自慢です。
大湯関上の佐藤一さん(75)のおよそ3ヘクタールの果樹園では、川中島白桃の収穫がピークを迎えていて、もぎ取り体験を受け入れていることから、連日、県内外から家族やグループなどが訪れています。
8日は青森県十和田市の保育所の園児たちも訪れていて、きれいに色づいた、大きなモモをもぎ取って友達に自慢したり、なかには「早く食べたい」とはしゃぐ子どももいました。
2人の園児と訪れていた40代の父親は、「ここでのモモ狩りを毎年楽しみにしています。子どもたちが張り切っている姿を見られて、うれしいです」と話していました。
佐藤さんによりますとことしのモモは、7月に雨が少なかった影響で、実が小さい木が一部にあるものの、自慢の糖度は相変わらず抜群だということです。
佐藤さんは、「もぎ取りに来てくれる人のほとんどがリピーターで、気に入ってもらえているようです。木にたくさんのモモが付いている光景を見て感動してくれたり、甘いし味が濃いと喜んでもらっているので、誇らしく感じます」と話していました。