鹿角市が国より20年早いゼロカーボンの達成をめざすなか、PTAの役員たちが市の担当部署の職員の講演を聞き、行動のあり方を考えました。
鹿角市と小坂町の小中高校のPTA役員たちの研修が先月29日、鹿角市花輪の式典会場であり、およそ40人が鹿角市ゼロカーボン推進室の本舘匠主査の講演を聞きました。
本舘主査は、地球の温暖化で、災害の多発や、猛暑の健康被害、農業への影響などが起きているとし、世界規模で対策が進められていることを説明しました。
そして鹿角市は、二酸化炭素の実質排出量ゼロ、ゼロカーボンを、国より20年早い2030年までに実現する宣言を3年前にし、各種の取り組みを進めていることを示しました。
取り組みのうち、二酸化炭素を排出しない、再生可能エネルギーの電気への切り替えでは、供給している地元の電気小売会社の活用を一例に挙げ、市で補助金を設けていることや、料金の見積もりができるサービスなどの入り口を紹介しました。
ほかに、照明のLED化、省エネ家電の購入などに市が補助金を設けて誘導していることや、電気自動車への切り替え、建物の断熱化なども効果があることを示しました。
まとめでは、ゼロカーボンの取り組みは、温暖化の対策だけでなく、地域の活性化にもつなげられるとし、「鹿角市が、元気になることができるものです。持続可能な未来を見ながら、進めていきましょう」と呼びかけました。
参加していた50代の男性は、「身近なところに取り組めることがいろいろあるとあらためて感じた。活用を考えたいし、子どもたちもゼロカーボンを意識できるようにしていきたい」と話していました。
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